'優しさ'って? 議会傍聴+事務所利用案内+緊急搬送 の話。2025/8/21-8/23記録

 先週は「優しさとは何か?」を考えることが次々と起きました。


 1つ目は、 【議会傍聴】の中で。


 本来、'議会定例会(本会議)' は、3,6,9,12月の年4回なのですが、我が町では来月は町議会議員選挙がある為、今回は前倒して8月半ばからの会期となっていました。


 その2日目である8月21日、私は初めて本会議場に傍聴に向かいました。


 これまでこちらのブログやチラシ等でも触れているように、私はずっと町議会を真鶴町公式のYouTubeチャンネル にて拝見してきました。

 平日の昼間は基本的に働いているか、子守をしているかの母親にとって、この'動画配信で拝見できる'というシステムは本当にありがたく、アーカイブをさかのぼることでこれまでの一般質問や議題として上がっきたものを後追いすることができました。


 恥ずかしながら、やっと'現場'である本会議場での傍聴が叶い、これも突然の体調不良により仕事をしばらく休業したことの怪我の巧妙と言えるのかもしれません。


 本会議は1日目が一般質問とその答弁、2日目は基本的に決算に関する議題と質問のため、説明に終始する午前の部の傍聴はそれほど多くはありませんでした。 


 しかし、この「決算」とはつまり、

「町のお金、どう使った?」

「なぜそうなった?」

「これからどう使う?」(ここに関しては案として。提出はまだのものも)という、

行政・町政の財政を知る上でとても大切な1日です。

(財政はすべての議論の大前提となるものですもんね!)


  傍聴前に様々な資料をいただけたことで、普段YouTubeを拝見している時にはわからない時間割や今後の日程が把握でき、より鑑定科目に集中することができました。


 そして、「決算成果概要説明」を通して、2024年度の1年間で、町は実際に何を成し、何を成さなかったかの説明、 「監査報告」を通して、議会を代表する監査員の意見として、どのような監査結果になり、それに付随してどのような改善を求めているのか?も知ることができました。

 監査報告に関しては、昨年の報告が非常に印象深く残っていたので、改善が見られたところとそうでないところがより理解しやすく、今後町政に変化を求めていきたい部分がより明確になりました。


 その上で、です。

「これは、街の方にはなかなか理解していただけないだろう」、そう感じたのです。

 もっとわかり易く言うと「議会って、一般町民に本当に優しくないなぁ」と。

 私にとっては、現場でそう感じられただけでも、本会議場にお邪魔した意味がありました。


 どんな物事でも受け取り方は人それぞれであり、'全員がわかる'・'全員がわからない' 、どちらもなかなか起こり得ないと思います。

伝えたい人の数の分母が多くなれば尚更です。


 それでも、町議会の場合は「町民みんなの代表として意見を伝える場」。

 それをまた受け取って町民へ返すという必要もあります。 

 この日の難しい言葉の中に集約された情報の中に、町内でこれまで聞いてきた多くの「なぜ?」の声に応えられるのではないかと感じる内容が多く見られました。 


 「やはり、もっと噛み砕いて、町民の方々に広く周知する人間が必要だ」と、改めて思うところとなりました。


 体調と午後の予定を加味して、午前だけの傍聴となってしまいましたが、この他にも議会傍聴にお邪魔できた事で勉強になることが沢山あり、また現職の方々からわざわざお声掛けなどもいただき、大変ありがたかったです。



 2つ目は、 【現:堀あんな連絡所の事務所利用についてのご案内】 の中でのお話です。 


 私は町内に2箇所の政治活動用連絡所を設けさせていただいており、そのうちの1つが、お話会 'あんなカフェ' を開催させていただいているリトリート真鶴さん。

 素晴らしい眺望で、町の未来を真剣に考えるオーナーさんが、普段はウェルネスケアを中心とした活動をされている宿泊施設です。


 もう一つは、小田原百貨店(Pantry)という町内唯一のスーパーマーケットの目の前にある、ガーデンスペースが皆さまの憩いの場として使われている連絡所です。


 次回の9月6日(土)の 'あんなカフェ' は、前回に引き続き上記のリトリート真鶴の連絡所、 それ以外はこの9月末まで2箇所目のスーパー前の連絡所を活動の中心にさせていただく予定なのですが、その場所の性質上、次回の町議会議員選挙に出られる予定の方々は「きっとこのガーデンスペースを演説などで使いたいだろうな」と考えました。 

(これまでも私がお借りする以前によく政治活動に使われてきた場所だという経緯があります)


 そこで、「ご利用の案内」として私の9月中の利用予定もまとめて、できる限り広く、町の政治家の皆さまにご案内を出す事にしました。


 もちろん、お借りしている土地建物から外れた公道や他の私有地を利用しての政治活動に私が言及することはありませんので、 簡単にまとめると 

「私のお借りしたの事務所の土地を使っても良いですよ」

「連絡をいただければ既に入っている使用予定をお伝えできますよ」

「連絡なしの使用を制限するものでもありませんよ」 

「そもそもご利用予定がなければ読み飛ばしてくださいね」という旨のご案内です。


 私にとっては、自身の使用予定をお伝えすることや、他の方の事務所スペースの利用も可です!というお知らせは「優しさ」だと思っていました。

 しかしこのご案内は、すこし’異例すぎた’ のかもしれません。 

(私は政治家ではないのでわからないのですが、普通は自分の事務所の土地をどうぞ、なんて、決して言わないものらしいのです。)


 その受け止め方は、実に様々で、 

「調整してくれるんですね」と好意的に受け取ってくださる候補者様もいれば、

「使うかもしれないし、使わないかもしれない」というフラットな方、

「あなたの借りた土地を使うはずがない、そもそもこのような案内も要らない」と言う方も。 

(勿論もっと丁寧な言葉でのお返事ですし、常識的に考えてごもっともなご意見なのだと思います)


 「そうか、やはり、'優しさ'の定義は人それぞれで、私の当たり前を押し付けてはいけない」 

「ただの余計なお世話かもしれない」と考えてみる、良い機会でした。


 「町をよくする同志になりたい」という私の思いや言葉がどれほど本心から来るものであっても、それ以前に(選挙という性質上)ライバルだと思われてしまうのも致し方ないと考えなければならないのでしょうし、 これを聞いたある方には、「選挙に優しさなんていらないんだよ」とも言われました。


 自分を大切にすることは、誰にとっても大切。

それでも、少なくとも私は、 '自分だけが可愛い人' には、大切な町の未来は託せません。


 考えてみたものの「やはり私は、変わることはない」と感じました。

変わりたくもないんです。


 何処かでどなたかの街頭演説や遊説を見かければ、出来る限り耳を傾けたいですし、邪魔は絶対にしたくない。

惜しみないエールも送りたいです。

それは自分の努力や結果とは別のベクトルのお話で、私の本心に添った行動だからです。

私が今後町議会議員になれようと、なれまいと、この姿勢は変わらないと思います。


 「みんなでこの町を良くしたい」 

ただそれだけで立ち上がった、ごくごく普通の一人の母親ですから、 

子どもに「誰かを自分の都合で傷つけたり、頭から否定したりしてはダメだよ。」 と伝えているのと同じように、 「ただ感情的に否定や批判をするのではなく、町の未来のために良いと思えることを皆で持ち寄り本音で話したいです。だから仲間に入れてください。」 と言い続けるだけです。


 子どもにもできる事が、経験豊富な大人にできないはずはない。

私個人としても、我が子に恥じない親でありたい。 


 「話せばわかる」は絵空事なのか、それとも「純粋な熱意」はいつか小さな町のしがらみを越えれるのか…… 

私が何度でも戦い、何度倒れても立ち上がらなければいけない課題なのだと思っています。



 そして最後の3つ目。 【我が子の保育園のイベント】にて。


 翌22日の金曜、私は完全に'やらかして'しまいました。

 非常に多くの方にご迷惑をお掛けしました。


政治家の人は、人に弱みを見せないものなのだそうです。

そういう意味で、少し書くことをためらったものの、私の心に灯った'ありがとうの火' を記録に残す方が「どう見られるか」よりずっと大切だと思い、こちらに書き残すことにします。


 前回のブログでも書いたように、朝晩はまだ本調子でない事を自覚できるような体調なのですが、昼間は比較的よく体が動きます。


 その日、久しぶりに熱も頭痛もなく気持ちよく目覚め、朝4:30から庭の逞し過ぎる雑草たちと格闘し(苦笑)、8時過ぎに息子を送ってから次々と急ぎの所用を片付けていきました。


 午後4時近くからは、我が子の通う園の夏祭りイベントへの出席。

 我が家には親×2しか子どもの付き添いとなれる人員はいませんから、主人が仕事であれば当然私が向かうことになります。


 園への到着まで、この日は本当に体調的には何の不安もありませんでした。

しかし(今思えば)、まだ暑い時間帯にそれほど長時間屋外にいることも、立ちっぱなしで過ごすこともしていない10日間ほどだったのですが、そんなことはすっかり頭から抜け落ちてしまっていました。

外で可愛い子どもたちのダンスの発表を観て、園舎の中で夏祭りのイベントを回って…

その間に何度か異変を感じることとなります。 

「あれ?ずっと立ってるの、ちょっと辛いなぁ」

そこで、適宜しゃがんでみたり、足をマッサージしてみたりと色々していましたが…イベント終了後、園の玄関に座ったまま立てなくなり、冷や汗が引かなくなってしまうのでした。


 結果、友人が異変に気付いてくれ、その後緊急搬送となってしまったのですが、そこで「本物の優しさ」に触れました。


 私が最も危惧していた「子ども達に心配をかけたくない」という思い(それだけで異変を隠しイベント終了までなんとか笑顔を保っていました)を瞬時に汲み取り、

子供達がまだ沢山残る玄関から最も涼しい部屋へスッと運んでくれ、 

信じられない程的確な判断ですぐに救急車の手配をしてくれ、 

我が家の子供もイベントで配布された大荷物も込みで、心配させないようにと救急車到着前に子供達を園から連れ出して、自宅で面倒を見てくれた友人。 

 (俗に言う"ママ友"だと思っていたその方は、「友達」と呼ぶには烏滸がましいと感じていたとても素敵な女性です。 でも、救急要請の際に間髪いれず電話口で伝えてくれた「友人です!」という言葉、私の情報が、氏名や年齢だけでなく体調や最近の症状の名前まで、あまりに正確で…… 朦朧とする意識の中、「この人は友達だ!」と、はっきり理解しました。

本当に本当に本当に、心強く、何より嬉しかったです。)


 そして、時を同じくして、全く使い物にならない私の代わりに大汗であちらこちらと走り回り、

主人と連絡をとって様々な状況を伝えてくれ、(先程の友人から)不安がる我が子を引き取って勇気づけ、主人にバトンタッチするまで見守ってくれた友人。


 最初の友人も、この友人も、自分の子どもが一緒にいる中、かつ、イベント終わりの疲労の中の緊急対応、本当に大変だったと思います。


 そんな友人達を見ながら「友だちってありがたいねぇ」と呟き、汗だくの私の背中をずっと摩り続けてくれた園の先生。


 イベント後で大変お疲れの所、全てを置いて私のケアと搬送に注力してくださった他の先生方。


 終始、申し訳ない気持ちで一杯でしたが、その全てが本当にありがたく、現在もお一人お一人に会って御礼ができてない事が大変心苦しいのですが、皆さん口を揃えて「まずは体調を戻して!元気が一番!」と言ってくださっています。


 心から、私は今日も皆さんの存在に生かされている!と、感謝しています。


 (すぐに舞い戻ることになってしまった血液内科の)お医者さんの見立てでは、

「赤血球が戻って居ないことで、普段ならば予想できない段階で熱中症(脱水)になり、急激に極度の低血圧になったのだと思う」とのことでした。


 確かに普段の私は'元気印'ですから、あの程度の水分不足や立ち時間では、決して陥らない症状だったと思います。

 今回はとくに「自覚できない」体調不良。 

'血液の中の状態を、自分で判断することなどできない' のだと、よくよくわかりました。


 だから今の私は、'養生が一番の仕事'です。

 今週から仕事復帰を考えていましたが、本当にどうしてもずらせない予定以外はその日のうちに全てキャンセルし、ひたすら家で過ごすことに決めました。


 本当はあれもこれもやりたかった。

その気持ちが消えてくれる訳ではありませんが、まだまだ夏は続きます。


 私の政治活動をサポートしてくださる方々も、先日「私不在でも私の想いを汲んで町へ届ける!」と言ってくださいました。

詳細は避けますが、その言葉に付随する行動とやるべきことは、とてつもない量であり、つまり想像を絶する皆様の負担増となります。

 流石にそれをボランティアで動いてくださっている皆さんに背負わせる訳にはいきません。 

(私の心がそれを許しません。)


 今回、この身体は私に、

「自分をよく知りなさい」

「どれだけ恵まれているのか知りなさい」

と、教えてくれました。


 '自分にも、他人にも、全力で優しくすること'。

その上手いバランスを、私はこの夏に習得してみせます。


 決して若さと勢いだけでは歩めない、40代の私にとっての、新たな課題。

取り組みがいのある、とても素敵で重要な課題です。 


 「皆さんの声も、自分の身体の声も、決して無駄にも蔑(ないがし)ろにもしない!!」 

そんな '新たな私に出会う旅' が、始まったのだと感じています。 


(ブログ投稿のお供は、数ヶ月前にまた別の友人が小さな仕事のお礼に「これから大変だろうから」と送ってくれた気遣いのお茶です。こちらも優しくて、心に染み入るお味でした。)


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真鶴町議会議員の堀あんな が、 親しい人に手紙を綴るように 真っ直ぐに今の '自分' と '真鶴町に願うこと' を届けます。

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