敢えてお伝えすると、私は「たまたまこの真鶴町に辿り着いてしまった」という人間ではありません。
どうしようもなく惹かれて真鶴に移り住み、気がつけばあっという間に8年目。
今もなお、「やっぱりここへ来て良かったな」と、しみじみ感じています。
実は週末、地元の長野県松本市に帰省していました。
滞在時間は丸一日もない弾丸帰郷でしたが、年末年始に帰れないため、「今年の御礼は今年のうちに」という思いで祖母たちにも会い、家族団欒の時間も持ち、お昼には自宅へ戻りました。
この松本市もまた、移住者の多い街です。
都内からのIターン組もたくさんいます。
先日、恩師から 「そんな遠い町で議員やらないで、松本を良くしてくれよぉ」 と言われました。
確かに、私にとって真鶴町は生まれ育った故郷ではありません。
けれど、これまでの引っ越しの中でも、「確かに自分で選んだ」と感じられる度合いが、最も強い町です。
地元の松本市よりも、「わたしのまち」という感覚があります。
思い入れも、相当に(困っちゃうほどに、苦笑)強いです。
そんな中で、議会議員としての私は、できるだけ個人的な思い入れや都合、感情を排し、「未来世代も含む町民全体の利益」をど真ん中に置こう、と常に意識しています。
それでも残念ながら、感情が乗ってしまう場面はありますが、「個人の感覚は一旦置こう」と、自分に言い聞かせて四苦八苦しながら進んでいます。
でも今日は、それが少しうまくいかないかもしれない、そんな予感のする日です。
今日の総務経済常任委員会の議題は「水道料金の改訂案について」。
先日の議会報告会とは違い、議員全員が意見を持ち寄り、ベストを探る場です。
執行部へ伝えるべき内容を、しっかりと練り上げなければなりません。
この水道料金については、議員になる前から思うところが多すぎて、感情的にならずにいられるか、正直少し不安です。
同僚議員の方の中には、発言前に家族(ペット)の写真を見ることで、自分を落ち着かせている方もいるそうです。
私にも、そうした「オフのスイッチ」のようなものがあったらいいのかもしれない…そんなことを考え始めている、今日この頃です。
なんだか、ずーっと「オン」な気がする。
とはいえ、改訂案が議案となる前に意見を伝えられるチャンスは、この1回きり。
迷いも葛藤も抱えたままですが、それでも向き合うしかありません。
やはり、毎日が本番ですね。
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