私は、真鶴町に来てから妊娠・出産を機に一度引っ越しをしました。
大人2人だけで住んでいた時とは必要となるスペースが全く違いそうだと感じた事と、
(当時はアパートの2Fに住んでいたため)子供が生まれた後の泣き声や騒音など、ご近所や階下の方への影響を考えての引っ越しでした。
・真鶴町内であること
・子供が遊べる&子供部屋が作れる充分な広さ
・ペットがいるので引き続き飼える環境かどうか
・(この時も海が見える家だったことから)海が望める家がいいな
などと、条件を決めて探しはじめました。
そこで直面したのは、「町内で 'すぐに家族で住める家' の少なさ」です。
真鶴町は空き家が多く、市場に流通さえすればまだまだ住める家が空き家となり傷んでしまったり、管理する親族の方にとっても大変な負担となるケースが増えているようです。
「住みたいのに住む家がない」という状況は現在も変わらず、行政だけでなく民間の方々も多くこの問題と向き合ってくださっています。
独居の方の安否を確認できるネットワークが年々少なくなっていること、空き家予備軍の対策などと併せて、この点はかなり町を上げて強化していかなければならない課題の一つだと感じています。
お話は戻って…
私の場合は妊娠中で体調的にも大きめの仕事をセーブしていた時期だったため、毎日のように家探しに時間を割くことが出来ました。
そして、最終的にまだ募集をかけていない家を '好きに補修して良い'という条件で出して頂けることになりましたが、それでも現在の家が見つかるまで、家探し開始から2ヶ月ほどの時間を要しました。
やはり町外の働き盛りの世代が真鶴町の家(特に中古物件)を探すハードルは、なかなか高いと感じました。
そんな現在の家は、念願叶って海がよく見える、子どもやペットも自由に走り回れる広くて良い家です。
しかし、こちらも真鶴町に多く存在する '建て替え不可物件' で、消防法の関係上、同じ土地に新たに家屋を建築する事が出来ません。
それなりに古い家で、10年以上空き家だった事による劣化は想像した以上に大きく、外観を直すことは不可だということで…内側だけをリノベーションしつつ住むことになりました。
(俗に言う’スケルトン’の状態にしてほぼ新築に改修するという事も難しい物件です)
そのためなかなかの荒屋に見えます。苦笑
(それでもご近所さんのお人柄が本当に素晴らしく、できる限りここに住みたいなぁと思っています!)
確かに慎ましく暮らしてはいるものの、せめて庭だけでも整えよう!と、前の住人の方が植えたと思われる庭木を一斉に根元まで切ったり株ごと移動したりしたのが約3年前です。
その時に、余った沢山の小松石を庭師さんに動かしていただき、2段の花壇を作っていただきました。
根っこばかりになっていた土を入れ替えて、昨年までは簡単な葉物類やナスやトマトなどの家庭菜園をして楽しんでいましたが、今年も日照りの強い暑い夏になりそうな予感に「どうしようかな?」と迷っていたところ、町回り中に素敵なお庭作りを楽しまれている方に複数お会いしたことと、相談した我が子からの「お花がいい!」という鶴の一声で、本来の使用用途に沿ってお花を植える事にしました。
昨日が地植えの日。
(無事植え終えたのは良いものの、すっかり写真を撮るのを忘れてしまい、下は帰宅した主人と息子に昨晩花壇を見てもらった時の写真です。)
やはりこれだけで随分お庭が華やかになりました。
土が残っていて、管理が難しいエントランス部分には人工芝を敷く予定です。
自由に使える時間を考えても本格的なガーデニングは難しいと考えていましたが、町で出会った本当に見事なガーデニングをされている方から、素敵な言葉をいただきました。
「真鶴の雑草は元気でしょ。だから、お花と雑草を仲良くさせるの。野花も可愛いものは沢山あるし、草だって短く刈れば芝生と一緒よ」と。
緑やお花は元々好きだったものの、成人後は集合住宅ばかりに住んでいてお庭と縁がなかった私は、正直なところ急にできた(私には)広すぎる敷地と樹木の管理に困ったまま数年が過ぎていたのだと気が付きました。
町回りをしたことで新たな出会いと「今ある野花も活かせばいいのね!」という発見をいただき、(子供の安全を考えてケシ類を除いた)可愛いお花や葉っぱはできるだけ残してみました。
そんなこんなで、今回は背丈が低く比較的長く楽しめるお花ばかりを植えたつもりです。
(初心者ですので、違うのかも…植物に詳しい方、ぜひ教えてください!)
紫陽花は私の服飾のインスピレーションの原点となってくれたお花ということで、是非とも植えたかったのですが、他のお花と違い少し背丈があります。
奥の樹木ゾーンで’元雑草’のグリーン達と仲良くなってくれたらいいなぁと思い、他のお花たちとは少し離して植えました。
毎年増えて行ってくれるはずなので、我が家ではどんなカラーになっていくのかも、とても楽しみです。
今後も元気すぎる真鶴の草花や虫達とも仲良くしながら、町の方が大切に守ってきたお宅の姿を少しでも長く保ち、家族の歴史を重ねて行けたら良いなぁ!と思っています。
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