今週月曜日、真鶴町で開催された「公共施設の再編」に向けた町民対話会に参加してきました。
町の皆さん一人ひとりがご自身の意見をしっかりと述べている姿がとても印象的でした。
会の中で、たまたま同じテーブルについたあるご婦人がふとつぶやいた、
「やっぱりこういうところに出てみないと、噂じゃわからないわねぇ」
という一言が、とても心に残っています。
情報って、たくさんあるはずなのに、本当に大事なことはなかなか表に出てこない。
そして、'知ったつもり' でいることも、意外と多いのかもしれません。
今回の対話会では、
・何が問題になっているのか
・今、町では何が起きているのか
・どこまでが決定事項なのか
・そして、これから何をどうしていくのか
そんな、町の未来に関わる大切な問いかけが交わされていたように感じます。
今回のテーマとなっている「真鶴町公共施設等総合管理計画」は、本来ならば膨大な(とにかく分厚い)資料を読まなければ全体像が見えてこないような内容です。
それを「改定したい」として町が開催した今回の対話会。
当然、参加するにはある程度の前提知識が必要になります。
私自身、事前に公開されている資料に目を通し、理解を深めてから参加したつもりでしたが、それでも内容はなかなかに難解でした。苦笑。
その中でも、「公共施設の再編は必ず公共交通機関(手段)の改善とセットで」という思いや、「国の公共施設の除却費用(取り壊し費用)の補助の割合や方法と申請期間について」の疑問などをお伝えさせていただきました。
そして、会への参加を通して、2つの大きな課題を感じました。
① 行政側の課題:
前提となる情報を、町民にわかりやすく伝える工夫が不足していたこと。
広報真鶴6月号の巻頭にも記されていた小林町長の「町民全員の声を聞きたい」という姿勢は本当だと感じましたし、一人一人と向き合おうとする姿勢に心から共感します。
ただ一方で、「書いてあるから伝わっているはず」「何度も説明したから知っているはず」という行政側の'ありがちな思い込み'も感じられました。
個人的には、町民の多くが「直感的にわかる資料」を必要としていたように思います。
これは…と思い、私自身も視覚的に伝わる資料(グラフなど)の作成を始めることにしました。
② 町民側の課題:
「何が話し合われているのか」「行政が何を目指しているのか」を理解した上で参加する必要があること。
普段から感じていることですが、'何かを変えてほしい' あるいは '変えないでほしい' と願うなら、それには前提知識・明確な理由・代替案が必要なはずです。
ただ感情的に「反対!」と言うだけでは、対話にはなりません。
つまり、やっぱり大事なのは '歩み寄り' なのではないでしょうか。
今回の対話会を通して改めて思ったのは、「行政と町民、どちらか一方の努力では町は変わらない」ということです。
・行政も、伝える努力を。
・町民も、学ぶ努力を。
それが揃って初めて、「一緒に未来を考える土台」ができるのではないかと思いました。
この町民対話会は、今年度中に前期6回・後期も開催予定です。
明日6月22日(日)には、第2回目が開催されます。
「公共施設の今後、どうなるの?」
「難しそうだけど、やっぱり気になる」
「町の未来に自分の声を届けたい」
そう思われる方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
専門家でなくても、わからないことがあっても大丈夫です。
上記の町民側の課題に対する発言と矛盾するようにも思いますが、まずは動いてみる!その後で考える!それもとても大切なことだと感じています。
「きっと、いつもそこから何かが動き出す」と信じているからです。
私も、後期の対話会にはさらに理解を深めて、もう一度参加したいと思っています。
そして、少しでもわかりやすく私からも町の今と未来を伝えられるよう、可視化資料の作成も引き続き進めていきます。
A4一枚におさまるグラフ資料にすることが目標です!
町の未来を語るのは、決して「誰かの仕事」ではなく、私たち一人ひとりの関心と行動から始まるのだと改めて感じた1日でした。
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