とにかく私は、自他共に認める、いわゆる ‘ビビリ’です。
最近お近づきになった方々には「そんな風に見えない!」と言われることもしばしばですが、
'いつも明るく楽しく居ようとしている' のも、'実は意外と小心者' というのも、どちらも本当の私です。
特に「防災」に関しては幼い頃から強い危機感を持っていて、地元の長野県に住んでいた小学生の頃から自分専用の避難バッグを作って枕元に掛けていたほどです。
…ちょっと珍しい子供かもしれませんね。(苦笑)
そのため、18歳以降の自身の判断による引越しの際は毎回必ずハザードマップと睨めっこしていましたし、海の近くの現在の家を選ぶ際も、まずは役場でハザードマップを得るところから始まりました。
地形と海抜をとても重要視しながら家選びを進めた記憶があり、崩落の危険性がある場所や海抜20m以下の場所は家選びの当初からから選択肢に入っていませんでした。
この地域ではどのような災害が起こり得るのか、自宅はどのような作りで非常時にはどう逃げれば良いのか、何を持って出て何を置いていくのか、平時からよくシミュレーションをします。
下は昨年8月の我が家の非常グッズの確認の時の写真で、これを何個かのカバンに分けて家の各所に保管しています。
すぐ食べれるものストックも含みますが、これ以外に2Lの長期保存水が12本、長期保存食品(羊羹など)があります。
最低でも1年に1度の見直しを予定しているので、また近日中にはやらなければですね。
皆様もご存知の通り、7月30日(水)は朝から「遠方地震による津波被害の可能性がある」と携帯電話が鳴り響きました。
我が家は家族3人が別々の場所におり、私と主人は仕事中、我が子はいつも通り保育園にお世話になっていました。
海に近い保育園からは、すぐに高台への園児の避難が無事完了した事と、お迎えの要請の連絡が届きました。
(歴代の親御さん達が毎年連絡網の作成を熱望していましたが、今年から園が運用を開始してくださったLINEがしっかり活きました!)
真鶴町全体を見ると、水害や土砂災害と津波の2つに分かれたハザードマップに何もかかっていない地域の方が少ない土地である事がわかります。
私は仕事などで長時間自宅以外の場所に滞在する時も、現在地の海抜や地形の条件を常に確認するようにしていますが、これは皆様にも是非意識していただきたい情報だと思っています。
(海抜を調べるには'標高ワカール'という無料アプリがオススメですよ!)
そして、真鶴町の場合は、半島に続く道がほとんど海沿いであったり、電車が止まってしまった場合や車移動が難しい場合は陸の孤島と化す事が以前から指摘されています。
平時はこの特異な地形から多くの恩恵をいただいている私たち町民ですが、非常時にはどのように協力し、'生命維持' と 'できる限り快適な避難生活' を共存させることができるのか、考えておく必要があると思っています。
・個人や各家庭での準備
・ご近所さんや地域の連携
・町全体の防災意識
全てがとても大切になるのだろうと思います。
私の所属する「真鶴町商工会青年部」では、今秋も防災キャンプの開催を予定しています。
今年は昨年より多くの皆様にご参加いただける形となりますので、皆さま是非お誘い合わせの上、ご参加ください!
※こちらは昨年の防災キャンプの様子です。
(就寝前、皆さんで青年部長の用意してくれた防災ビデオを見ています)
少々説教くさいようなブログになってしまっていることは、自分でも感じているのですが…
大事なことは大事だと、言い続けることをやめたくありません。
私には、大切にしている言葉があります。
『7つの習慣』という本の著書であるスティーブン・R・コヴィーさんの
“Seek first to understand, then to be understood.” 、
日本語にすると、「まず理解に徹し、そして理解されるように努めよ。」という言葉です。
何事にも当てはまる言葉だと感じているのですが、例えば前述の防災を例にとると、
「何が起こり得るのか」をしっかり理解すること…全ては無理でも、「理解しようとつとめること」、そしてそれを、「できる限り実際の行動に落とし込み、周りの方々にも伝えること」が大切なのではないかなぁと感じています。
昨年は真鶴町で'災害級の雨'と言われる豪雨も経験し、直接被害はなかったものの、実際に自宅の30m程先の直下が崖崩れを起こし、かなり多くの土砂が流出しました。
(ハザードマップの予測通りの場所の崩落でした)
この時もご近所さんに声をかけてから、我が家は町が開設してくださった避難所にお世話になりましたが、消灯時間を過ぎようという頃の3歳児のテンションをコントロール出来ず…結局は車中泊に変更。
避難時のこのような問題は、実際に大災害が起きる可能性を考えると検討が必要だと思いました。
実際には、何も被害がなくて良いのです。
むしろ、何も起こらない方が良いに決まっています。
それでも 'いつか来る災害' そのいつかは、20年後かもしれないし、今日かもしれないのです。
能登の震災の時には、こんな私ですら 'まさか今日来るなんて' と思いました。
(帰省して地元の大型店舗にいたので、兎にも角にも子供の頭を守りました…)
お正月だからと言って何もおきない保証など全くないのにも関わらず、そんな風に思ってしまった私は、まだまだ防災意識が足りてない事を思い知らされました。
予測して動ける場合には、「この行動で大丈夫かな?」と考えて行動すること、「大丈夫ですか?」「避難しますか?」とご近所さんの行動や所在を確認する事は、これからも大切にしたいと思っています。
こんな事をしていると、「あの人、大した事ないのにいつも心配ばかりしているなぁ」と思われる時が来るかもしれません。
正直、オオカミ少年のお話のようになってしまうかも、と思う時もあるんです。
それでも、私にとってはやはりとても大切な考え方で、言い換えるのならば、
「考えなかった、言わなかった、という後悔をしない」という事なのかもしれません。
前出の言葉同様、プロ野球の野村克也さんの
「言葉がなくて、自分の考えが伝わるはずがない。」
という言葉も好きです。
これはつまり、 「黙っていても伝わると思うな。言葉にしなければ、あなたの考えや意図は届かない。」という意味だと理解しています。
「口にしなくてもわかって欲しい」「できれば感じ取って欲しい」そんな願いが、私の中にもあります。
言葉にするのは、いちいち勇気が必要です。
元々小心者なのですから、当然です。(苦笑)
でも、言わなければ伝わらない事もあると感じているのです。
言葉は本当に本当に難しいですね。
「口にしなければ、誤解を生まなかったのに」
「黙っていれば、なんとなくやり過ごせたのに」
そんな経験も勿論ありますので、同じような葛藤を抱えながらも、このブログを綴り続けています。
ない問題を作り上げたり、必要以上に恐怖心を煽ることは避けなければなりませんが、
「あるものは、ある」「大切なものは、大切」
防災だけでなく行政や町政の課題についても、同じように真摯に向き合い続けていきたいと思っています。
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