真鶴空き家勉強会へ。2025/6/22(日)記録

 真鶴町に家を探し始めた時から、ぐっと身近になったのが '空き家問題' です。


 政治活動をはじめて町内を回らせていただくようになり、事態の深刻さがより理解できるようになった問題の一つでもあります。


 私の家族の家探しのお話はまた別のブログ『'真鶴に住む'こと。空き家問題と現在の我が家のお庭。』などでも触れていますが、今の家に決まるまでにもいくつかの物件を見せていただきました。


 その中のひとつ、当時「ここ住んでみたいな」と思ったお宅の前を、先日チラシ配りの途中で通りかかりました。

しかし、5年前には歩けた背戸道が今は草木に覆われていて、もう家の姿すら見えなくなっていました。 とても残念な気持ちになりました。


 今住んでいる家も、最初に訪問した時点では庭の木々やシダ植物が生え放題で、さながらジャングルのような状態でした。

引越し後しばらくして庭師さんにお願いして一気に切っていただいたり、小松石のあしらいを移動して花壇にしていただいたり、(外壁は今更いじることが難しい状態だとわかったものの…)中だけをリフォームしたりして住んでいます。


 家主さんにもご近所さんにも「空き家がまた息を吹き返した!」と喜んでもらえたのは、私にとっても嬉しい出来事でした。


 それだけに、「住みたい人がいて、空き家もあるのに、なぜうまく繋がらないのか?」ということがずっと気になっていたので、今回の空き家勉強会への参加はとても楽しみにしていました。

 30回目となる今回の勉強会では、主宰の町内有志の方に加え、町の中から自治会連合会、民生委員、役場担当職員、外部人材職員の方など、空き家に関する情報とお考えをお持ちのたくさんの登壇者があり、大変勉強になりました。

 庁内他部署との事業連携の重要性、相続問題や売買の際の専門家に繋がるワンストップ型サービスの必要性、 特定空き家や管理不全空き家(特定空き家の一歩手前というイメージです)の条件の策定に関することなど、とても具体的なお話が沢山出ていました。

 

 町が出している空き家ガイドブックも、実はとてもわかりやすく作られていて、「空き家になる前にどう考えるか」が大切なのだと教えられました。

私はこの冊子を数部持ち歩いているので、ご希望の方にはお渡しできます。 

お気軽にお声がけください! 

 

 民間の取り組みの中でこれほどの意義ある勉強会を開催してくださっていることに本当に感謝するのとともに、現場で頑張っている町職員さんの負担の大きさにも触れる機会となりました。


 以前町役場の横でランチ店をやっていたこともあり、顔見知りの町職員さんが比較的多くいるほうだと思うのですが、よくお見かけする職員さんに、「あれ、また〇〇さん…どこにでもいらっしゃいますね!」と思わず言ってしまったほど。

限られた人員と予算の中で業務が集中している現状に、行政運営そのものの持続可能性も問われていると感じます。


 税収のうち地方税収入がわずか23%にとどまる真鶴町においては、人員配置一つとっても容易ではありません。 

今実際に何ができるのか?

今後をどう考えるのか? 

全てが繋がっている、’大きな枠の中での一部を考える’ という日にもなりました。


 私は今、町民の皆さんの声を聞きながら町じゅうを歩き続けている中で、「もしかすると町内の空き家事情を、実はかなり把握している方なのかもしれないな」と思いました。


 役場の職員でも民間事業者でもない立場だからこそ見えること、言えること、出来ることがあるのでは?と感じたので、勉強会の終了後に「ぜひ何かに活かしてください!」とお伝えさせていただきました。


 真鶴の空き家問題が、少しでも良い方向に向かうよう、少しでもお力添えできたら嬉しいなぁと思います。


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